<葬式・形式>直葬の費用と葬儀の流れ・マナーをまとめる

直葬の定義

直葬とは、会葬者を呼ぶ通夜や葬儀・告別式をしないで、遺体を火葬場に搬送し、火葬だけで故人を見送る形式をいいます。

 

荼毘葬、火葬式などともいわれ、家族葬とともに簡潔な葬儀としてニーズが高まっています。

近年、葬儀の小規模化が進んでいますが、中でも直葬は最も費用がかからない傾向があるため、利用者が増えています。

特に大都市圏で多く、東京では、2~3割は直葬ともいわれているほどです。



直葬の流れをまとめると臨終から納骨まで6つのステップがあります。

 

最初は、「臨終」です。
現在は、病院または自宅で亡くなることが多いですが、どちらにしろ医師による死亡の確認と「死亡診断書」が必要になります。

「死亡診断書」は区役所・市役所に提出し、戸籍の抹消や埋葬許可などに必ず必要になる大切な書類です。

またここで、葬儀社に連絡をして移送・安置から葬儀の実行を連絡します。

 

つづいて、「お迎え・安置」
葬儀社から車を回して、自宅や火葬場などの安置場所に遺体を搬送します。
(葬儀内容を決め切れていない場合は、まず搬送だけでも依頼できます)

 

「準備・手続き」
事前に葬儀内容を決めていない場合は、ここで葬儀内容の決定と概算費用を明確(費用の項でもふれます)にして、内容、スケジュール、場所を決めます

 

「納棺・出棺」
準備で決定した内容に沿って納棺・出棺をします。せっかくの直葬ですから、参加者だけ故人とのお別れを心いくまでしてください。

 

「火葬」
火葬炉の前で最後のお別れをすることになります。
骨上げをして自宅に帰ります。

 

「納骨」
一般的には四十九日をもって、納骨します。但し菩提寺のお墓に入る場合は葬儀の前に直葬の許可が必要になる場合があるので注意してください。
(菩提寺で戒名や読経をしていないため。「直葬で起こりやすいトラブル」の項を参考にしてください)

直葬の費用

直葬の場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。

直葬は、病院などから遺体を火葬場や自宅に搬送して棺に納め、火葬場で荼毘に付します

そのシンプルなプロセスで必要になるのは、棺代、搬送代、火葬場の使用料、葬儀社の人件費などで、

 

だいたい、直葬の費用の相場は20万円〜30万円といわれます



ただし、火葬場が民営か公営か、またオプションプラン(棺に納める花、安置場で告別式を行うなど)によっても異なってきます

 

葬儀社選びがポイント

通夜や葬儀・告別式をしなくても、遺体の搬送や納棺、火葬場の手配などを自分たちでやらないのであれば、葬祭業者に依頼する必要があります。

そこで、どのような葬儀社を選ぶかがポイントになります。

 

かつては、直葬はモノやコトが少なく、低コストで利益が少ないため、葬儀社にとっては「儲からない・避けたい葬儀」だからです。

それゆえ、「あまり儲からない仕事だから、申し訳ない」と萎縮して、引き受けてくれるところがあれば依頼するというケースもありました。

 

ところが、最近は、他社との差別化を図ろうと、ニーズの高い直葬を売りにする葬儀社も登場しています。



具体的には直葬専用のプランをつくり、自社の専用施設に遺体を安置する、安置施設に設けられた告別式場で家族や近親者が告別式ができるかたちを提案しています。

 

また、葬儀自体は簡素にして、棺には故人が好きだった花をたくさん飾り、華やかに見送ってあげたい、という方も女性をはじめたくさんいます。

そのようなニーズに対応して、生花を目玉にした直葬プランもあります。

 

直葬は、質素でさびしい葬儀、葬儀社にも頼みにくいと思われがちですが、いまでは内容も工夫次第で様変わりします。直葬のことをよく理解して、実績のある葬儀社をみつけることが大切です。

 

葬儀社選びのチェックポイントは大きく4つです。

・直葬の実績(具体的には、直葬のプランを設定)
・信頼性が高い(上場など会社の信頼性、資格など知識や対応)
・明瞭な費用(見積もりで、増減により変動する費用がわかる)
・無理強いをしない(専門的なアドバイスと無理強いは違う)

 

時間があれば、見積もりや資料を数社から取ることをオススメします。見積もりや資料を見ることで、葬儀内容のイメージも明確になり、メリハリのついた内容に精査できるからです。

(また最近は連絡が葬儀社からあっても「用があればこちらから連絡する」といえば、無理に連絡をしなくなりました)


直葬の費用例

直葬の葬儀の流れは、亡くなった場所と、安置する場所によって、次の3パターンに大別できます。

あくまで 一般的な流れとおおよその平均的価格です。

※火葬料は4万円は東京の臨海斎場の組織区(港区、品川区、目黒区、
大田区、世田谷区)の場合(組織区以外は8万円)

 

①自宅から火葬場に行く場合:
経路:病院→自宅→火葬場

合計費用 17万円〜21万円
<内訳>
搬送料2万5000円、お棺料6万円、搬送料2万5000円、 火葬料4万円(自治体による)、収骨容器1万5000円

 

②安置を自宅以外で行い火葬場に行く場合:
経路:病院・葬儀社の安置所→火葬場

合計費用 18〜22万円
<内訳>
搬送料2万5000円、お棺料6万円、安置料1万円~、搬送料2万5000円、火葬料4万円(自治体による)、収骨容器1万5000円

 

③自宅で亡くなり火葬場に行く場合(病院からの搬送を自分でした場合):
経路:自宅→火葬場

合計費用 14万円程度
内訳:搬送料2万5000円、お棺料6万円、火葬料4万円(自治体による)、収骨容器1万5000円

あくまでも最低限必要な経費です。人件費等の諸経費は別途かかります。

 

もし、親族から香典を受け取るならば、香典返しの費用も算段しておかなくてはなりません。遺影写真も必要なら写真代を足さなくてはなりません。


オプションをければ一般葬と変わらなくなる

問題はお別れの儀式を加えた「火葬式」にするかどうかです。

つまり、炉前で僧侶に御経をあげてもらう。火葬中もしくは火葬後にお食事会をする。親族におみやげをつける。バスで送迎をする。などなど、これらを直葬のオプションとして組み入れていくスタイルが増えています。

すると、一般式や家族葬と変わらないお葬式になります。

 

必要なもの、必要でないものをきちんと考える必要があります。

 

周囲の理解と親族の柔軟性も必要です

例に挙げた料金は、すべてをそぎ落とした料金ですが、オプションをつけない場合、雑費を含めて5~8万円程度かかると算段しておいたほうがいいでしょう。

直葬で起こりやすいトラブルと解決策

直葬は一般葬と違い、身内だけの少人数で営むところに良さがあります。ただどうしても故人とお別れがしたいという知人や友人に対して、弔問を断れない場合もあります。

また、信心深くもないので読経も要らないと思っても、やはり故人が浮かばれないのでは、など迷ったり、悩んだりすることも多いと思います。

ここでは、直葬の際の弔問客や僧侶について、ありがちな例を挙げ、対処法を紹介します

トラブル例

弔問客に文句をいわれたとき

まず、直葬後によくあることが、後になって亡くなったことを知った人たちが次々と訪問してくることです。

決まって、「どうして知らせてくれなかったのですか?」と話してくる場合が多いので、 遺族はその応対で更に疲れてしまいます。

このようなときは、故人のせいにしてもバチは当たりません。

「故人が望んだことですので」と話しましょう。

作法としては、お香典を受け取って、用意しておいた香典返しを、お礼状を添えてお渡ししましょう。

香典返しには好きな物が購入できるギフトカタログがおすすめです。

 

菩提寺に納骨を拒否されないために

菩提寺がある檀家が相談なく直葬で済ませてお寺に行くと、納骨をさせてもらえなかったとか、戒名をもらえなかったとか、お葬式のやり直しを言い渡されたなどというトラブルが現実にあります。

通常、菩提寺がある人は、菩提寺へ納骨することになります。

 

菩提寺に直葬を事前に相談しておくことが重要です

 

直葬の火葬の後のトラブルはたびたび発生していて、けっして少なくありません。現に、直葬に反対する菩提寺も少なくないのです。



お寺の考え方にもよりますが、宗教的な儀式として直葬に反対するということもありますが、直葬だと戒名料やお布施も受け取れないという金銭的なお寺の不都合もあるのでしょう。

 

直葬は故人の遺志であることがほとんどですから、菩提寺とよく 話し合って、戒名だけを菩提寺に付けてもらい、四十九日法要は行ってもらうという方法もあります。

 

菩提寺との落としどころを見つけましょう

 

また、葬儀社によっては、直葬と納骨がセットになったプランを用意していますから、それを選ぶのもいいでしょう。

その分、費用はかかりますが、新しく墓地を探すこともできるので、最後に行き場のないトラブルになるよりも安心です。


 

 

 

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お葬式のマナーと費用

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